ハンドル、フレーム、シートの3つのバッグでバイクパッキング
昔から自転車で旅をする人はいましたし、国道などを走っていると自転車の前後に大きなバッグをぶら下げて走っている人を見かけたものです。
自転車の左右に大きなバッグを付け、そこに衣類や食料、調理器具やテントなどを積み込みます。
これはこれでたくさんの荷物を詰めていいのですが、機動力がかなり落ちます。荷物が増えれば増えるだけスピードも落ちます。
自転車にこれらのバッグを付けるためにはどうしても前後にキャリアとよばれる枠のようなものをつけなくてはならないので、その分の重量も加算されてしまうのです。
そんな自転車の流れがここ最近変わってきました。自転車もキャンプ用品、旅グッズも軽量化、コンパクト化の流れです。
自転車は鉄からアルミ、アルミからカーボンに変わりました。キャンプ道具も軽量なテント生地ができたり、鉄やステンレスからさらに強く軽いチタン製品ができてきたり。
昔は綿で重かった寝袋も化繊、羽毛などができたりウォッシャブルになっているものも。そんな中で生まれたのが現在の「バイクパッキング」と言われるもの。
昔の「自転車+キャリア」から「自転車にバッグなどを直接取り付ける」ようにしたことでキャリアが不要になり軽量化ができたこと、ふらつきなどが減ることで走行時の安定性なども良くなりました。
私の今の自転車は普段の通勤は後輪タイヤのところに付けたバッグ(パニアバッグ」に弁当や着替えなどを入れています。この写真はテニスに行くときなので、後ろのバッグからテニスのバッグがちらっと見えていますよね。
後ろのタイヤの真上にはキャリアをとりつけ、そのキャリアにバッグを取り付けてあるのです。
頑丈なので人が乗っても折れたりしません。ただし頑丈な分重いので軽やかに走る、というのはちょっと難しい。
キャンプに行くとなればますます大量の荷物になるので、前後にキャリアを付けてテントを縛り付けたりバッグにいろいろ詰めたり。
全部で30kgくらいの荷物を積んで走っていたような(水、食料などを含む)。
キャンプにはまりかけてすぐのときは何を買ったら良いのかもよくわからず、安いものはだいたい重くて大きいのです。
そしてキャンプをはじめてから半年ほど、少しづつ目の肥えてきた?私はキャンプ道具などの見直しをはじめました。
それがUL(ウルトラライト)化。キャンプ道具を軽いもの、小さいものに変えること。
それができると持っていく荷物が減るので結果的にバイクパッキングも変化させることができるわけです。
バイクパッキングで検討したブランド
バイクパッキングのバッグなどを出しているブランドはたくさんあります。
外国製ならORTLIEB(オルトリーブ)(↑上の写真のバッグはORTLIEB製です)、APIDURA(アピデュラ)、FAIRWEATHER(フェアウェザー)、RESTRAP(リストラップ)、Blackburn(ブラックバーン)あたりが有名どころ。
日本ブランドではDOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)やTOPEAK(トピーク)、GORIX(ゴリックス)あたりが有名です。
(それぞれブランド名をタッチしてもらうとAmazonの各ブランドページに飛んで行けます、アピデュラは取扱なし)
オルトリーブはいままでずっと使ってきたのでそろそろ違うのも使ってみようかなとか。オルトリーブって商品がいいのでものすごく高い、っていうのもあるのですが(笑)
自転車のフレームサイズやタイヤからのクリアランスなどを考えながら「ああでもない、こうでもない」と悩み続けて数ヶ月だったわけですが、最終的に決めたのはBlackburnでした。
サイズ的にもちょうどいいのがあったし、自転車が黒いのでバッグも黒を基調にするほうがカッコいいので。防水や撥水で決める方も多いのですが、バッグ内でジップロック等で防水できていれば問題ないしガジェットやカメラなどはきっちりやってから積みますからね。
最後まで悩んだのはトピーク。値段も安いしサイズのバリエーションも豊富なんですよね。でもある事情でTOPEAKはやめました。
ではその理由と購入した決め手などを紹介・・・
シートバッグからバッグが分離するのが最大のメリット
サドル下に伸びているシートに固定するタイプのバッグが「シートバッグ」と呼ばれるもの。
バイクパッキング各ブランド似た形状で出しているのですが、ブラックバーンのこれはバッグ本体が取り外しできるのです。
一番のお気に入りポイントがそこ。自転車自体がどっしりしているので大きなバッグに重い荷物を積んだ後に自転車に固定するのが大変なのです。
このバッグならグレーの部分のバッグを一旦外して荷物を詰めておき、それを黒い部分のパーツに固定することができるのです。
これならもし破っても市販のバッグで似たサイズのものを探すことができるメリットも。他ブランドはこれができないんですよね。
長さがMAXで560ミリあるので、テントのポールやカメラ三脚などはここに差し込んだりくくりつけることもできそう。
また、これに被せられるネットもAmazonで買ったのでサンダルを積んだりちょっとしたものをくっつけることもできます。
容量は11リットル、大体10リットルから15リットルくらいの製品が多いのでちょうどいいサイズかも。
防水がしっかりしているので着替えや寝袋など「濡らしたくないもの」をメインに入れるつもり。
フレームバッグは自転車サイズに合わせないと取り付けられない
アウトポストフレームバッグのMサイズを購入しました。
このバッグの良いところは収納する荷物の量に合わせて拡張することができるということ。上と下で見比べてみて下さい。
ほら、下の部分に三角形の拡張ができているのが分かります。長さがおおよそ18インチ(約45cm)、拡張前の高さが7インチ(約18cm)、拡張後が18インチ、幅が約6.5cmとけっこうなスペース。
固定されている場所も多いので重量のあるペグやハンマーなどを入れるのもいいし、水などを入れるのにも良さそう。ハンドル側にはハイドレーションチューブ(ソフトボトルにロングチューブを付けて水筒として使えるもの)を通すための穴が開けられています。
ドリンクボトルを使わず走りながら水分を摂取できること、使い終わったら小さくたためるのもハイドレーションを愛用する人が多い理由です。
今回調理器具のUL(ウルトラライト)化もしたのでこことシートバッグあたりでかなり収納できそうです。
重量物のテントはハンドルに固定
ハンドルにはアウトポストハンドルバーロールを購入しました。
ここにはかさばってやや重いもの、テントを固定します。テントは大きさによって重量にかなり違いがあるのですが、自分が寝る場所以外に荷物を置く場所も確保したいため2人用テントを使っています。
どちらもポールを使って立てるため、パッキングは細長くなります。そこでハンドルに合わせて固定するのが便利。
これもシートバッグ同様中央のバッグが取り外せるため自由な場所でテントを収納、自転車に取り付けるようにします。
黒いハーネス部分にはフックなどをとりつけられるタイダウンがあるので他のパーツを付けたりカラビナでコップなどをぶら下げたりもできそう。
テントがそれほどかさばらないので、このハンドルバーロールにスリーピングマットや寝袋を突っ込む、というのもありかも。テントならハンドルにゴムバンドなどで固定できそうなので。
その他バイクパッキングあれこれ
他にもいくつかすでに購入済みのものがあります。
Deuterのトップチューブバッグ
このバッグもBlackburnで統一しようかなとも思ったのですが、値段も安く評判のいいドイターのエナジーバッグに。
名前の通り小さなポーチ状のバッグにエナジーバーなどの補助栄養食品を入れたりちょっとした小物をいれるのに使います。これは普段からつけっぱなしにしてアイウェア(サングラス)などを入れるようにします。
スマホをナビ代わりに使うときは充電しながら走ったりすることもありますので、この位置に小さなバッグがあるのは便利です。
Blackburnのアウトポスト カーゴケージ
直径6ミリのアルミでできたホルダーで、自転車の「ダボ穴」と呼ばれるネジ穴に固定します。
以前出かけたときは前輪のフロントフォークにつけていました。防水バッグの中に寝袋を入れて持っていくのに使っていました。
耐荷重量が4kgまであるので、2リットルのペットボトルなどを固定しても十分余裕がありますし、付属しているシリコンゴムが張られたバンドはずれにくく走行中も安心です。
新しいバイクパッキングが届いたらどこにつけようかはすこし検討中です。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) スキーストラップ
バイクパッキングをされている方で評判が良いのでさっと買っておいたやつです。
長さが45cmのエラストマー(ゴムっぽい樹脂)で伸縮しゴムバンドのように固定することができます。アウトポストカーゴケージのシリコンバンドが意外と短く伸縮しないので、太いものは固定しにくいのです。
寝袋を固定するときはギリギリにしか届かず、ヒヤヒヤしながら走ったのを思い出しました(笑)結局万が一をかんがえてゴムロープでぐるぐる巻にしたのですが。
予備チューブをフレームに固定したり、悪路でボトルが外れないように固定しておくなど使い勝手が良さそうです。
また、これを1箇所だけの固定にして、面ファスナーを使うほうが簡単だし強度も結構あります。
これは2センチ幅のマジックバンド。表と裏がくっつくようになっているので結束などにもかなり便利です。
モンベルのリュックのベルトの余り部分をこのバンドで束ねてあります。
3つ揃えたのに思ったよりも安く済んだ
さて、Blackburnでシートバッグ、フレームバッグ、ハンドルバッグを揃えたわけですが、思ったよりも安かったように思います。
たとえばコスパが良くて愛用者も多いTOPEAKで相当する商品を買うとこんな感じになります。
価格は多少上下するのですが、現在の価格で計算すると21,000円くらいでした。
先ほど紹介したBlackburnをAmazonで計算すると・・・34,000円ほどします。高いですね。さらにORTLIEBだと44,000円くらいになります。楽天はAmazonの価格にかなり接近させて勝負しているところがあるのであまり金額が変わりません。
到着したら取り付けてレビューします!(それまでに自粛解除されてたらいいな!!)
追記
到着したのでとりつけてデーキャンプに行ってきました!!
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