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新入社員の教育がダメ、挨拶がダメ、すぐ辞めると嘆く上司が一番ダメ

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上司としての無能をさらけだす「だから新人はダメ」というひとこと

4月に入社した社員がそろそろマナー研修などを終わってそろそろ部署配属になっている頃なのでしょうか、営業の最前線に放り込まれた新入社員さんからと思われるテレアポがたくさん我が社にもやってきます。

営業を中心に気がつけば私の職歴も25年を超え、大抵のことは1人で済ませられるようになりました。というよりも1人で片付けられない仕事がちょっと思いつかないくらい。

新入社員で営業職に自らすすんでなったひと、予想外でなってしまった人、一番やりたくなかったのになってしまった人、いろいろいると思うのですがこの本がおすすめです。

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営業職は苦手だ、嫌いだ、なりたくなかったという方も多いのですが、営業スキルを活かすときというのは人生いっぱいあります。男子諸君よ、女性を口説く時「自分をPRするプレゼン能力」「自らをキリッと見せるファッションセンス」「相手を楽しませるトーク技術」そういうものはとても大事です。そして結婚のプロポーズはほら、クロージングです(嘘です、結婚とはスタートですよ)。

話がそれるのでこのくらいにして、今日は上司の方の話です。そろそろ新入社員を受け入れて「あいつは使える」「あいつはダメだ」「ぜんぜん仕事をおぼえない」などなどこっそり嘆いている頃かもしれません。しかし、新入社員に対する愚痴はすべて「自分の無能さのしっぺ返し」だということをちょっとわかってほしくて記事を書き始めました。

どうぞお付き合いください。

1000円の切手を買ってきて

Twitterでちょっと見かけたのですが、とある社員さんがインターンの大学生に「1000円分の切手を買ってきて」とお願いしたところ、1000円切手を1枚だけ買ってきたというのです。

もちろんその社員さんも「説明が悪かった」と反省しきりなのですが、その大学生もいままで切手を買ったことがなかったのだとか。

このツイートに対して「大学生への指示の仕方が悪い」という人や「大学生も用途を聞くべきだった」という人、「私もそう言われたら1000円切手を買ってしまうかも」という人などいろいろな反応がありました。

それぞれ考え方は異なるのかもしれませんが、私の意見としてはやはり「指示をする側が誤解のないようにきちんと依頼をする」ことが大事だということになります。

「○円の切手を△枚買ってきてください」と言っていればその大学生はきっと間違えなかったでしょう。「1000円分の切手を買ってきて」と言われて「ではいくらの切手を何枚買ってきたら良いですか?」と依頼者から質問が出なかったことに非を唱えるのはちょっと違うのでは、と思ってしまいます。

この社員さんの場合は自らの説明不足を十分に理解していて「自分の言葉足らずだった」ことを反省しておられるのですが、上司によってはもしかするとこういうケースにこういうことを言うかもしれません。

「大学まで行ってるくせに切手くらいまともに買えないのか」
「わからなければいくらの切手を何枚必要なのか質問くらいしろよ」
「勝手な判断をするからこういう間違いになるんだ」

Twitterの社員さんはこの反省からきっと次からは適切な指示を相手にすることで思ったとおりの結果を得ることができるでしょう。しかし、いま書いたような「自分の非を認めずに失敗の理由を相手にだけ求める」人が上司であると上司本人も部下も思ったとおりの結果を得ることができず苦しむことになります。

「ダメ」を連呼する上司にはまともな人がいない

この記事のタイトルにもつけたのですが、部下の失敗などをすぐ部下だけの失敗といい切ってしまう上司がいます。

「総務は何を研修したんだ、全然役に立たない新入社員なんか入れやがって」
「電話応対すらできないのかダメだな」
「最近の新入社員はすぐ辞めるんだよ俺等のときは・・」
「若いときは指示待ち人間なんてダメだ、苦労は買ってでもしろと」

新入社員、インターン、不慣れな人を捕まえては「未熟者、ダメ」を連呼するのは本人こそすっきりするかもしれませんが、周りの人は違う目で見ているのに気づくべきです。

「上司が部下を育てるのであって、総務は新入社員のお守り役じゃないのにね」
「電話応対の仕方、ちゃんと教えてあげないからあの子いつまでたっても電話に出れないのに」
「最初はみんな何もわからず会社に入ってきて先輩とか上司に教えてもらって育つのに、忘れちゃうんだろうね」
「聞きに行っても中途半端な指示しか出さないからあの新人さん右往左往して可哀想になっちゃうよね」

あいつはダメ、と言っている裏には「支持する側の能力の欠如」があるかもしれない、ということをもっと考えるべきだということです。

部下への指示は「はじめてのおつかい」でもいい

TV番組の特番で「はじめてのおつかい」というのがあります。

2歳から4歳くらいの子供を1人や兄弟2人くらいで買い物に行かせるのですが、それをテレビカメラでこっそり撮りながらその大冒険を放映するものです。

親子にもいろいろあって、小さい子供なのに「お父さんのために僕ががんばる!」と勢いよく出かけたものの、数歩あるいたら半べそをかいて自宅で待つ母親に泣きついてみたり、逆に親が子離れできずに泣きながら子供が出ていくのを見守っていたり。親子の喜怒哀楽を垣間見ることができて大好きな番組です。

行きたくない子供に母親は「がんばれ」とはげまし、「この道をこうやって進んでここを曲がりなさい、このお店のおばちゃんにこれを下さいと頼んでお金はここにいれてあります」と子供が取るべき行動をわかりやすく丁寧に教えるわけです。ときには「パワーがなくなったらこれを食べなさい」と飴ちゃんを巾着袋に忍ばせておいたり。

最近の新入社員はあれができない、これができないと言うのではなく、「新入社員にはじめてのおつかいをたのむ」のでもいいのではないかと思うのです。

「わかりやすく指示を出し、わからないところがあったら質問を受け、陰でこっそり見守るように支持した内容が遂行できているかをチェックして、きちんとできたら評価(褒める)こと」まさにはじめてのおつかいです。

リアルな「はじめてのおつかい」で買い物がきちんとできた子供の表情は晴れやかで自慢げで嬉しげで達成感に満ちあふれています。新入社員だってインターン生だってアルバイトだって同じこと。

山本五十六の名言には続きがある

山本五十六の「やってみせ」から始まる有名な言葉があります。実は全文はもっと長いのですが、意外と知られていません。

やってみせ、言って聞かせて、 させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、 任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、 信頼せねば、人は実らず。

部下を育てよう、人として成長させようとするならもっと上司側が力を入れるべきです。「あいつはダメだ」と言っている時間があるならもっと話し合い、話を聞き、助言をしたり方向転換を促したり任せたりすることです。そしてできたなら褒めてやり仕事をきちんと任せられる人に育ててやるべきなのです。

追いつかれるのが怖い、出世されるのが怖い、は愚の骨頂

中には「部下が成長して追い抜かれるのではないか」「出世されて自分の上司になるのではないか」という恐れから部下を押さえつけるような上司もいます。

この上司は完全に間違い。上司として一番「ダメ」なパターンです。会社のためにも部下のためにも本人のためにもならない考え方と言えます。

優秀な部下を育て、その部下が出世したのならあなたは「あの部下を育て上げた名マネージャー」というステータスが加えられるでしょう。人を育てる能力あってこそのものだからです。出世するような能力のある人は放っておこうが押さえつけようが能力はどこかで開花しますし、会社という組織の中では開花させるべき。それを枯らす上司なぞ存在する必要がまったくありません。

有能な部下をたくさん育てればいいのです。「あの人の部下がどんどん出世していくのは育て方が素晴らしいからだ」それは上司としての能力として高い評価につながるのですから。

新入社員は質問を恐れないで

仕事のわからない時。「まず何を質問したらいいかすらわからない」状態もあるかもしれません。だから言われたとおりにするしかない、と。

しかし言われたとおりにやったのに「何をやってるんだおまえは」と言われて理不尽さを感じることがあるかもしれません。「指示の出し方がまちがってたんじゃないのか」と食って掛かりたくなるときもあるでしょう。

こういう時に失敗しないためできることは「聞き直してみる」ことです。上司から言われた指示について「それはこういうことで良いですね」と自分の言葉に変えてみて質問してみるのです。

先程の切手の話を覚えているでしょうか。「1000円分の切手を買ってきて」と言われたインターン生のことです。そのインターン生が聞き直すとすればこんな言葉にならないでしょうか。

「わかりました、1000円の切手を買ってきたら良いのですね?」

上司はなんと答えるでしょう。「いやいや、50円のを20枚だよ」「100円のを10枚だよ」本来の目的にあった回答をしてもらえるはずです。今回の社員さんは1000円の切手を買ってきたインターン生に「なにやってんだ」とはもちろん言いませんでしたが、「1000円の切手を買ってきたら良いのですね」と質問をしてもらっていれば適切に助言ができたと思います。

助言を引き出す質問力を指示を受ける側も養っていくべきです。「相手が何をしてほしいのか」をヒアリングする能力を伸ばすためには質問するのが一番大事なことですから。

上司も部下も新入社員も頑張って!

会社というのはいろいろな人で成り立っています。社長から一般社員、アルバイトの方や協力企業の方などのおかげで会社が成り立っているともいえます。

会社の成長というのは従業員の成長によるものです。それは社長だけ、部下だけ、アルバイトだけが頑張るものではなく全員が頑張るものです。「使えないやつだ」と部下を愚痴っているのは上司としての自分の能力がないとひけらかしているのと同じこと、上司の指示が足りないと嘆いている部下も質問力がまだまだ足りていないという能力を高めていく必要があります。

あせらず、くさらず、おこらず部下を育てる上司であってほしいです。

 

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