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世界のスキー板メーカーの紹介と特徴をまとめてみる

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実は昔アルペンスキーをやっていて雪が大好きな私。スキーの板もテニスのラケット以上にブランドがひしめき合っているのですが、長い歴史のあいだに吸収されたり合併したり大きく様変わりしていました。懐かしいブランドから最近名前を聞くようになったブランドまで紹介しながら特徴などもまとめてみたいと思います。

最近の流れでは大きな資本グループがブランドを合併し、以前ならライバルメーカーだったところが今は同じ傘下にいたりしてちょっとびっくりします。ではウンチクなども含めよろしくお付き合いください。

※子供のスキー教室などでスキー板に興味を持って来られた方にはレンタルスキーが本当におすすめです。子供はすぐ背が伸びますしスキー板は複合素材でできているため劣化も早いです。数回のスキーのためにわざわざ購入せずレンタルのほうがきっとお得です。

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ロシニョールグループ

まず最初にご紹介したかったのがロシニョール。大学の時はこのブランドの板に乗り続けました。別メーカーだったディナスターも同じグループに入っているそうです。

アルペンスキーで大きくなったロシニョールはスキーブーツのLANGE(ラング)なども巻き込んで一大勢力になったものの、衰退しQUIKSILVERの傘下、そこからさらにいくつか売られたようですね。

クセがない万能感、それがまさにロシニョールの特徴です。

ROSSIGNOL(ロシニョール)

レース用からモーグル、フリースタイル、デモ、ジャンプなどジャンルを問わずスキー板を製造しているロシニョール。

乗り手を選ばない万能感からアトミックとよく比較されましたが今も健在。

DYNASTAR(ダイナスター)

ディナスターとも言うようですね。以前は独立ブランドだったのですがロシニョールのグループと同じところにいるようです。

オガサカグループ

オガサカは創業100周年を迎えた日本のスキー板メーカー。かつては日本にはNISHIZAWAなどたくさんのスキー板メーカーがあったものの、今はかなり減っているようです。アイディーワンのようにOGASAKAに製造を委託するブランドがあったりと技術力には定評があります。長野県でOGASAKAのスキー板はレンタルスキーはもちろんたくさん見ることが出来ます。以前はデモ(技術)競技の人からの支持があったのですが、今はレースモデルなども充実していますね。

OGASAKA(小賀坂スキー)

デモが技術力を競う技術選でよく見かけたのがOGASAKA。今はレーシングモデルなども出しているようですね。基本に忠実なスキーを楽しむ人には良いと言われていますが、逆に「つまらない、面白くない」と批評する人も。素材に最先端のカーボンを取り入れたりと名前はちょっとダサいのですが注目すべきブランドです。

ID one(アイディーワン)

モーグルで上村愛子さんが履いたことで一躍有名になったのがアイディーワン。今もモーグル選手やオールラウンドスキーヤーから愛用されています。

アイディーワン自体は製造を行っておらず、OGASAKAへ一部の技術を渡しながらOEMで製造してもらっています。ところが性質はまったく逆で乗り手に楽しいスキーができると評判。値段はちょっと高めですが試してみたいスキー板ですね。

BLASTRACK(ブラストラック)

すべてのスキー板の芯材にいまだに木を採用する独自路線を歩むブラストラック。木の独特の粘りやしなやかさを味わいたいマニアの方から圧倒的な支持!OGASAKAの中の1ブランドとして成り立っています。

アメアスポーツグループ

アメアスポーツ(Amer Sports)はスポーツからアパレルまで幅広く取り扱うグループ。スポーツブランドも多岐に渡り、私がテニスで愛用しているWilson、自転車部品のブランドとして抜群の信頼を誇るMAVIC、カナダ発のアウトドアブランドとしてBEAMSでも取扱のあるARC’TERYX(アークテリクス)など、ありきたりのブランドではなくどれも超一流のもの。

そんなアメアスポーツ傘下にスキーブランドは3ブランドも揃っています。

ATOMIC(アトミック)

私が現役でレースに出ていた頃はロシニョールとATOMICのユーザーが圧倒的に高かった頃でした。少し柔らかめで乗り手を選ばないロシニョールに比べるとATOMICはしっかりとした筋肉が必要な硬さや反発力が求められると言われていました。実際私の在籍していたクラブでも乗っていたのはかなり限られた人だったような。

スキー板のメーカーというのは没落が激しく、1994年には経営難で破産することに。それをアメアスポーツが傘下に治めることで持ち直し、なんと2004年のスキーワールドカップでは男子個人総合の上位5人が全員ATOMICのスキー板、そしてなんと全種目優勝もATOMICが完全制覇と独壇場を築きました。それからはATOMICはアルペンスキーを初めとするスキーのトップブランドの地位を守り続けています。

SALOMON(サロモン)

サロモンはフランス発祥のブランドで、最初はスキー板ではなくのこぎりとスキー板の研磨ブランドとして始まり、その後スキーブーツと板をつなぐためのビンディングメーカーとして名前が上がっていきました。1980円台に脱ぎ履きの楽で密着度の非常に良いブーツを開発してからはスキーブーツなど分野を広げ、1990年(私がスキーを始めた年です)にスキー板市場に参入しました。

アパレルやクロスカントリー用のシューズなどで市場を広げた1984年にはゴルフの一流ブランドTaylorMade(テーラーメイド)を合併するほどの勢いだったものの、1997年にはサロモンはアディダスに吸収、さらにアディダスから2005年には今のアメアスポーツに売却されるという苦労したブランドでもあります。

今ではアメアスポーツ傘下に入ったことを活かしてSALOMONのスキー板はアトミックに生産を委託しているようですね。

ARMADA(アルマダ)

アルマダは2002年にアメリカで出来たスキーブランド。フリースタイルや自然を走破するパークライド専用のブランドとして確固たる地位、ブランド力を活かしてアパレルや小物に至るまで「アルマダブランド」は広がりを見せています。

テクニカグループ

テクニカはスキーブーツのブランドとして1960年に生まれたブランドです。地道にブーツを作り続ける中で浮き沈みの激しいスキーブランドを吸収しながら大きなグループに成長しました。

NORDICA(ノルディカ)

フリースタイルやハーフパイプなどで独自路線を歩むノルディカのスキー板。もともとは1930年台に生まれた革靴メーカーが登山靴を経てスキーブーツを作り始めたところから始まります。イタリアのベネトンに買収された時に同じ経緯をたどったKASTLE(ケスレー)も巻き込んでノルディカブランドに統一したことからノルディカブランドのスキー板が生産され、ケスレーは消滅しました。

2003年にベネトンがスキー事業から撤退するにあたり、テクニカグループが買い取ったことでノルディカはテクニカグループの傘下に入ることになりました。

BLIZZARD(ブリザード)

レーシングモデルからフリーライド、スキーでのツーリングなど幅広いラインナップをそろえるブリザードは1945年創業のオーストリアのスキー板ブランド。業界の流れから2006年にテクニカグループ傘下に入りました。

Newell Brandsグループ

Newell Brandsグループと聞くとさっぱりわからない方が多いと思いますが、Newellの傘下の中には万年筆のPARKER、ベビー用品のAprica、アウトドアブランドのColemanなどを含む大量のブランドを持つ企業です。それらの中の一つ、ジャーデンコンシューマーという企業の中にこれから紹介するk2をはじめとする3ブランドが入っているのでご紹介しておきます。

K2

1962年にアメリカで創業され、幅広いラインナップで人気のスキーブランドです。フリースタイルで長年愛用している人が多いと思います。今ではスキー板にとどまらず、ブーツやストック、ヘルメットやアパレルまでたくさんのアイテムを持っています。業界再編が繰り返されるなかで2007年にジャーデンに買収されます。

LINE

K2のグループブランドとして存在するLINEは1995年アメリカで始まります。創業からの熱い物語はここで読むことが出来ます(めちゃくちゃおもしろいです)

1995年の創業以来、LINEはスキーヤーによるスキーづくりに専念してきた。スキーヤーがもっとスキーを楽しむために。他に方法を知らなかったからだが、このLINE流の考えこそがスキーの進歩を可能にした。20年以上も昔、誰も想像したことないような現在のスキーへと。これは、LINEを生んだスキーヤーたちの物語である。

是非読んでみて下さい。愛着がきっとわくと思います!

動画もあるんですがめちゃくちゃ楽しそうな人たちなので最高!

Völkl(フォルクル)

フォルクルは名前の通りドイツで1923年に創業したスキーメーカー。今ではレーシングからクロスカントリーまで幅広いラインナップ。積層されているスキー板の中にチタンを仕込んで強化したりとスキー板を真剣に考え続けるブランド。2004年にK2と同じくジャーデンコンシューマーに買収されたため傘下ブランドの一つになっています。バッグなどのアパレルやテニスラケットなども展開。

その他独立系スキーブランド

1980年代以降、見ていただいたようにスキーブランドは多くが合併や買収などを繰り返してきました。そんな中でも一部は独立系としてしっかりと残っています。そんなブランドをここでまとめました。

HEAD(ヘッド)

1950年にスキー板メーカーとして始まったHEADはビンディングのTYROLIA(チロリア)なども巻き込みながら独自の地位を確立しました。レーシングスキーでは平昌オリンピックで4割を超えるメダリストを生み出し、レーシングスキーブランドとしての優位性も見出しました。台形(モノコック)構造のスキー板はHEADが始め、SALOMONが広めた感があります。

HEADはいまスキー板だけではなく素材を活かしたテニスラケットなども展開、先日の全豪オープンを制したノバク・ジョコビッチがHEADのラケットを使っています。

ELAN(エラン)

ELANは1948年にスロベキアでひっそりと生まれたスキーメーカー。今でも独立を続けていて世界中で愛用されています。

ELANといえば思い出す選手が二人、一人はアルペン選手のインゲマル・ステンマルク。ワールドカップ通算86勝をおさめた名選手で「ステンマルクに次ぐ2位は優勝と同じ価値がある」と言わしめるほどの圧倒的なタイム差での優勝を何度もした選手。このステンマルクが選手生活のあいだこのELANの板をずっと履き続けていました。

そしてもうひとりがスキージャンプの高梨沙羅選手。彼女もELANの板を愛用していました。「いました」というのはELANがジャンプ事業から撤退してしまったからで、それを引き継いだスラットナーというブランドの板を使用しています。と言ってもELANの板にスラットナーの名前を付けただけで、実際はELANの板というのが実際のところらしいのですが。

4FRNT(4フロント)

2002年にアメリカのスコーバレーで生まれたのが4フロントというスキーブランド。「すべてのスキー板を599ドル未満で」を謳い文句に高品質低価格のスキー板を開発しています。

開発費のかかるレーシングモデルはあえて作らず、山スキーやフリースタイルなど「雪山を楽しむ」ことに特化したスキーブランドを目指してウェア関係や小物などトータルプロデュースを行っています。

FISCHER(フィッシャー)

FISCHERもELAN同様スキージャンプでの名前のほうが有名かもしれません。葛西紀明選手など多くのジャンパーがFISCHERの板を愛用しています。

FISCHERは1924年に創業したスキーメーカーですが、レースからノルディック、ジャンプに至るまで幅広いラインナップを展開しながら、吸収や買収などをされることなく創業当時のまま経営を続けています。「キングオブスキー」と評されるノルディックスキー複合でも平昌で金メダルをとったエリック・フレンツェルが愛用していることで知られていますね。

kneissl(クナイスル)

1919年にスキー板の製造をオーストリアで始めたクナイスル。爆発的な人気はないものの、スキー場では結構見かけたものです。クナイスルはスキー板のブランドとしてよりも「ビッグフット」を作ったメーカーとしてのほうが有名かもしれません。約60cmと非常に短く動きやすく、逆にまた転びやすかったビッグフットは「板の中心に乗る」というスキーの練習などによく使われていました。

1980年に破産し、当時西ドイツだったトラック社に買収されたり、1983年にアメリカのトライスターに買収されたりしながら2011年に破産するも、今でも製造は続けられているようです。

STOCKLI(ストックリ)

スイスの職人が作るハンドメイドのスキーブランド、ストックリ。

オールラウンドモデルとして限定されて発売されるスキー板はまさに「職人が作る」そのもの。エッジがよく効くカービングスキーとして絶大な人気があるようです。

公式サイトに販売店の紹介がされているので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。

Blossom(ブロッサム)

1906年にイタリア初のスキー工房ができたキアヴェンナの地。ここに伝統あるスキー板の再興を願って1999年に作られたブランドがブロッサムです。

レーシングモデルからオフピステまで幅広くラインナップされたスキー板は想像よりも安く、入手しやすい価格帯になっています。動画を見てもわかるように、大量生産でぽん!と出来るものでなく、まさに職人がスキー板と対峙して作り上げる感覚を楽しんでみたくなります。

Bluemoris(ブルーモリス)

1923年、日本で生まれたスキーメーカー。スキー、スノーボードを中心に製造を行っています。このブルーモリスの面白いところは種目などによってブランドを使い分けるところ。フリースタイルなどに特化したStrictly(ストリクトリー)、フリーランに特化した白神(ビャクイン)、オールラウンドで楽しみを与えるReIsm (リィズム) などたくさんのブランドを生み出しています。

最後に

実はもっともっと世界にはたくさんのスキーブランドがありそうですが、とりあえずここまで。スキーを愛する人の数だけ楽しみ方もそれぞれ、求められるスキー板もスペックを含めいろいろ変わってきます。

どんなスキーがしたいのか、そんなふうに滑りたいのか、どんな雪質なのかなどによっていろいろ検討するのがいいと思います。

値段だけではなく、品質だけではない「自分にピッタリの1台」が見つかりますように!

また、ビンディングメーカーやポールメーカーなどもいずれまとめてみたいと思います。

 

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