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中古車を買うときのチェックポイント&安く買う方法

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初めての車を中古車にしようと思っている人へ

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春というのは社会人になり初任給で自動車免許を取得しよう、という方や大学や専門学校を来年卒業するのに免許を取得し中古車でいいから車を買おうという方が増える季節でもあります。

自動車を購入するにあたって新車が欲しいと誰もが思うかもしれませんが、値段も高いし「どうせ免許を取ったばっかりでぶつけたりするから中古車でいいや」という方も多いと思います。

ところが中古車を買うときに気になるのはこんな部分。

  • 実は事故車なんじゃないか
  • 他の同タイプより安いのに安い理由がわからない
  • 買ってから後で後悔しそうで怖い
  • そもそも何をチェックして購入したらいいかがわからない

私はトヨタのディーラーでセールスをしていました。新車のセールスをしていたのでお客さんの乗っていた車は下取りするわけですが、査定をして「買い取る」わけです。業務としては「仕入れ業務」になりますので目利きをして「この車がいったいいくらの価値があるのか」をチェックする必要があります。

ここでは車の査定時に「何をチェックしていたか」を紹介することで中古車を購入するときにチェックポイントとしてまとめてみます。実車を見るのはもちろんですが「何を見たら良いかがわからない」人に「ああ、ここをチェックしたらいいのか!」がわかるようになってもらえたらと思います。

どうぞお付き合いください。

事故歴、修復歴とは

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車に最初から「事故歴あり、修復歴あり」などと記載があれば「何が悪かったんだろう」とわかりますが何も書かれていないケースもあります。そもそも「事故歴」と「修復歴」ってどう違うんでしょう。そこから話をはじめてみます。

まず、事故歴とは「そのままでは走行することができないほどのダメージを受けたことのある車」をいいます。電柱にぶつかってフレームが曲がったりドライブシャフト(タイヤに伸びている軸)が折れてしまったことによって「走ることができない」ものを部品交換、修理することで「走れるようになった」ものをいいます。

そもそも自動車というのは大小合わせると3万点の部品からできているともいいます。事故により曲がってしまった部品AとBを交換したから「じゃあ新品同様」とはならず、金属の疲労などは違う部品にも及んでいる可能性があり、「突然違う部分が数日後、数カ月後、数年後おかしなことになる」可能性は払拭できません。

実際、事故歴のある車の寿命は無事故のものよりも短いです。修理して「走れるようになった」だけですから。

修復歴とは自走できるできないの事故歴とは関係なく「車が車として成り立つのに必要な骨格(ややこしいのでなるべく簡単な表記にしておきます)に何らかのダメージを受けたため溶接や部品交換などの処置をしたかどうか」をいいます。骨格とはフロントやリアのガラス周りにある「ピラー」やボンネットの下に隠れているフレーム部分がそれです。

それらにダメージがあると車全体が歪んでしまったりすることや、歪んだことにより局部的に弱いところができてしまったりします。以前の日本車やアメリカ車などはフレームを頑丈にすることで乗員や運転手を守るようになっていましたが、現在の車はあえて壊れやすくすることで(クラッシャブルボディ)衝突時の力を運転席や車内から外側に逃し乗員を守るようになっていることもあり、よけいゆがみやすくなっています。

この歪みを「修正機」という機械で修復することができるのですが、これを使ったかどうかを見極めることも大事、のちほど調べ方を載せますね。

修復歴があると車の価値は大きく下がりますが事故歴は事故の中味にもよります。たとえばドアが外れただけでも自走できないので「事故歴」になりますが、ドアだけ交換してやればほぼ新品同様走ることには問題がないでしょう。「どこに事故があってどんな影響があるか」を理解することがとても大事です。

修復歴があるから安いのか、事故歴があるから安いのか、それとも人気車種だから高いのか不人気だから安いのか、中古車の価格の決め方というのはいろんな事情が絡み合っているんです。

中古車を見るときはここをチェック!

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このチェック項目はずばり「自動車セールスマンが車の査定をするとき」と同じ方法になります。参考までに・・・項目の後ろには【事故歴】【修復歴】のどちらをチェックしているかを書いておきます。

車を外から見て

  • ドアだけ、バンパーだけ、ボンネットだけ色が違うことがないか(何かの事情で色を塗り直したのではないか)
  • ドアの開閉部分の蝶番を固定しているボルトに外した跡がないか(新車の組み立て以外でボルトを外そうとすると必ずボルトに傷が付きます)
  • ボンネットを開けてみてボンネットの中についているボルト、ネジに外したような跡がないか(↑と同じ理由)
  • ヘッドライトとフレームのすき間などが左右で違っていたりしないか(修復せず歪んだまま放置している可能性)
  • 車の底を覗いてみて変なひっかき傷などがないか
  • フロントガラスに石が飛んできたような傷がないか(飛び石) ボディに小さな凹みなどはないか

先ほど書いた「修正機」というのは車のフレームを金属の爪でつかみ、力を加えることで前後左右についたねじれをとるものです。金属の爪でフレームの一部を掴みますのでそのときに傷が付きます。タイヤ交換をするときのジャッキアップ部分など「フレームでも強い部分」を掴む(チャックする)ので見た目にもわかりやすいです。

このページを見てみてください。修正機の様子がよくわかります。

BMW 335i 大ダメージ修理

気になったときは「この傷って修正機でチャックしたものですか?」と聞いてみてください。まず騙して売りつけるのは無理だと諦めてくれるでしょう。

車に乗り込んでみて

  • メーター周りに新品感がないか、気になるときはボンネット側からもチェック。(メーターまわりを新調すると走行距離をごまかす事ができます)
  • タバコのニオイやシートのくたびれ具合などは気になる方だけ。
  • エンジンをかけてみる(カラカラ音がしないか、ベルトがキュルキュル音がしていないか)
  • エンジンをかけたままマフラーの方へ。黒煙をあげていないか(ガソリン車)、不燃焼によるガソリンのキツイ匂いがしないか
  • 走行距離(1年1万kmくらいが標準的ペース。極端に多すぎる(過走行車)少なすぎるのも実は車として良くない状況である可能性も。

事故車、修復歴あり車かどうかをチェックするのはこのあたりから。実際にそんな形跡を見つけたら「これなに?」と店員さんに確認を。

店員さんに質問してみましょう

geralt / Pixabay

  • 修復歴はありますか、事故歴はありますか。それはどこでどんなダメージですか。
  • 走行に支障のある事故などはしていませんか?
  • ワンオーナー車ですか(新車で購入した人が売りに来た人ですか)それともオーナーが何人も変わっていますか(不具合に気づきすぐ手放している可能性も)
  • ペットを買っていたりタバコをすったりしていませんでしたか(内装クリーニングするとわかりにくかったりします、そのあたりはそれぞれの好みで)

このあたりを質問されると「中古車に詳しいな、ちょっと騙して売るようなことはやめておかなくては」となります。せっかく高いお金を出して買うんですもの、納得して買いたいですよね。

中古車の値段が決まるいろいろな要素

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中古車というのは値段にばらつきがありますが、それなりに理由がしっかりとついています。

ある中古車Aがあるとします。それに比べてこんな条件が加えられると値段は変わってきます。

  • Aよりも走行距離が短ければ値段は高くなりがち
  • Aよりも人気色なら値段は高くなりがち
  • Aよりも綺麗に乗っていた(内装が綺麗、塗装が綺麗)なら値段は高くなる
  • Aより走行距離が多い(10万kmを超える)と極端に値段が下がる
  • Aよりも不人気な「誰も買いたくないような色の車」だと値段が下がる
  • タバコ臭い、ペットの毛が掃除しきれない、シールの跡などが車内にあると値段が下がる
  • 修理するほどでもない小傷がボディにある

一般財団法人日本自動車査定協会という団体があるのですが、そこで発行されている「イエローブック」という本があります。そこには中古車の価格情報がまとめられていて、この中古車であればこのくらいの価格がつきます、というものが載せられています。それに対して「人気色だからプラス●万円」「走行距離が多すぎるから□万円マイナス」「小傷や凹みが多いので5万円マイナス」などという計算をし値段を決めるわけです。

もちろん、年度末だから思い切って安い値段で売り切ってしまおう、とか時期的な要素も多いです。新車の場合は特に。

新車を安く買うなら3月!理由を詳しく解説します

特に色の要素は大きいです。例えば派手なピンクの車を買う人はあまり多くありませんが、シルバーやベージュなど「誰でも乗りそうな色」の車なら買う人が多いです。それは値段にきちんと反映されて「ピンクなら80万円、ベージュなら90万円」ということが起こります。そのあたりは「需要と供給のバランス」がちゃんと存在するということなんですよ。

中古車を安く買う方法

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だれでも安く買いたい、でも事故車や修復歴のある車は買いたくない、なんかいい方法はないかと考えたいところです。私ならこんな方法を取ります。

「ディーラーの中古車センターで他メーカーの車を物色する」です。

たとえばトヨタの中古車、プリウスが欲しいとします。トヨタの中古車センターにいけばきっと売っています。それはトヨタ車を購入した人が下取りでプリウスを出したものが「仕入れされた車」として中古車センターに並んだため。トヨタの中古車センターとしても仕入れやすく売りやすい。つまり「高い値段をつけても買う人が出てきやすい車」です。

ではこのプリウスは安く買うことができるでしょうか。いいえ、できません。高い値段で取引されるでしょう。

では逆に日産に行って日産の中古車センターでプリウスがあったらどうでしょう。日産の車を買ったオーナーさんが下取りとして出した車がプリウスだったものです。わざわざ日産にプリウスの中古を見に行く人もあまり多くない上に修理のノウハウがあまりありません。交換部品などの仕入れもトヨタ系よりは高く仕入れることになるでしょう。つまり「売りにくい車」です。

この車をトヨタの中古車センターのような値段で売って買う人はいるでしょうか。たぶんあまりいないでしょう。販売力に差があります。値段を下げて売るか業者専門の中古車オークションに出してしまい現金化することになります。

人気のある車は高くなり、不人気な車は安くなる。走行距離など中古車独自の性質によっても値段が上下する。さらに販売店などの強弱によっても値段が上下する。それを覚えておきましょう。

ディーラー以外にも「ガリバー」などの中古車専門のチェーン店などもありますが、先ほどのイエローブックのように「この車でこの条件ならこのくらいの値段」というのがかなりきっちり出ていますので(日本中から情報が集まりますので)値段はシビアです。これ以上安売りする必要はない、とかこの値段まで下げたら売れるだろうというラインがきっちりできています。

そんな中で「自分だけ安く車を買うことができるか」というとちょっと正直難しい。中古車の世界では「自分だけお得商品をゲット」するのはちょっと難しいのです。

場合によっては修復歴ありで修復内容をチェックし「走行に問題がない」もの、事故歴ありになっているから他の人が買わないけど実は「ドアを交換しただけ」のものなどはお買い得値段として提示されている可能性はあります。そういうものを購入してもいいかもしれません。ただ、それなりのリスクはあるので覚悟の上購入しましょう。

中古車を購入しよう、検討してみようというとき参考にしてみてください。

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