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テフロン加工は使い方を間違わなければ安全な製品です

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テフロンは医療材料にも使われる安全な製品です

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Facebookでシェアされてるのを見つけてびっくりしたので記事にしておきます。

シェアされていた記事はこちらです。

焦げ付かないフライパンなどに使われているフッ素樹脂加工(テフロンコーティング)に有害性が認められた、テフロンコーティングされているフライパンなどは今すぐ捨てて、私の推奨する調理器具を使え、というお話。Facebookで1万人以上の方がシェアしているのを見てびっくりしています。

私は前職でテフロンを含む特殊プラスチックを取り扱っていた関係で、これからご紹介するようなテフロンメーカーや担当者と懇意にしていました。テフロンは決してこのような危険なものではありません。医療現場を含めテフロンは無くてはならない「耐薬品性、耐熱性、潤滑性」という特性をもったスーパーエンジニアリングプラスチックです。使っていない人は滅多にいない、と言ってもいいと思います。

記事の主張する中身をチェックしてみます

この記事の主張はこうです。1つ1つ確認しながらそれが「間違い」であり「無知から来るかってなこじつけ」であり「非論理的」なものです。一つ一つ誤解を是非解かせて下さい。

テフロンの商標を持っているデュポン社が『テフロンの製造過程で使用・発生するPFOAという物質に有害性がある』との訴訟を起こされたのです。

大きな間違いです。そもそもデュポン社はテフロンの商標を持っていません。テフロンはデュポンから独立した米の会社ケマーズ社の登録商標でフッ素樹脂を指します。他にもフッ素樹脂を作っているメーカーはたくさんあって後述しますが、ダイキン工業はネオフロンやダイフロン、旭硝子はフルオンやサイトップという名称でフッ素樹脂を製造しています。

PFOAに有害性が認められたということは、とても深刻なことなのです。PFOAはフッ素樹脂コーティングの製造過程で使用される物質ですが、このPFOAは一般的なフッ素樹脂加工フライパンであれば、ほぼ間違いなく、その製造工程において使用されているからです。

そもそもPFOAという名前を使っていながらもPFOAの事をまったくわかっていないのです。PFOAは製造過程で発生したり残留するようなものではないんです。

PFOAはPerfluorooctanoic acid(パーフルオロオクタン酸;C7F15COOH)の頭字語で、一般にパーフルオロオクタン酸およびその塩類(アンモニウム塩、アルカリ金属塩;C7F15COOX、XはNH4、Na、Kなど)を含む化合物の総称として用いられています。また炭素(C)が8個含まれていることからC8と呼ばれることもあります。
PFOAは、半導体・情報通信・自動車・航空産業・化学工業・調理用器具コーティングなど、幅広い用途で使用される一部のフッ素樹脂・ゴム製品の製造に必要な助剤として使用されていました。

 フッ素化学製品におけるPFOA全廃に向けた進捗状況 | ダイキン工業株式会社

 PFOAは製造過程でできるものではなく、フッ素樹脂を製造するときに補助剤として使用されていたもので、自然界には存在しない人工的な化学物質。化学的に性質安定性が高いので自然界で分解されたりすることがないこと、体内に入ると便や尿などでは出にくい物質であることから毒性が高いのではないか、という問題は以前から言われていました。

そこで2006年にフッ素樹脂製造メーカー8社がアメリカ環境保護局の提案によりスチュワードシッププログラムとよばれるPFOAの自主削除プログラムに参加し、2015年に全廃という目標のもと取り組みが始まりました。

参加企業はフッ素樹脂を製造するメーカーがほぼ参加しています。

デュポン
3M/ダイネオン
旭硝子
ソルベイ・ソレキシス
アルケマ
クラリアント
チバ・スペシャルティー・ケミカル
ダイキン工業

の8社、デュポンも当然参加していました。

業務用エアコンで有名なダイキン工業さんはテフロンメーカーとしても非常に有名です。ここにもあるように「フッ素樹脂製造でのPFOAは全廃することができましたが、撥水剤の中に微量に含まれるから若干量含まれていますよ、という説明がなされています。デュポンも同様、99.9%は廃止出来たようですが、一部で残ってはいるようです。

つまり、昔は補助剤として使っていたことがありましたが、現在はもう使用していません、ということです。

テフロン加工でなくても、フッ素加工されているフライパンなら、どれも等しく危険な調理器具と言っても過言ではないのです。

テフロンコーティングというのは金属表面にテフロン(フッ素)をコーティングすることであって、そのテフロン自体にもたくさんの種類があるのです。その中でもフライパンによく使われるのは高密度3層構造のシルバーストーン加工です。(名前をよく聞くと思います)。

それより高いプラチナストーンというのは高密度4層、テフロンとセラミックをミックスして耐久性をあげてあるものです。(フッ素樹脂自体は柔らかくて弱いのです。だからテフロンコーティングの調理器具は金属ヘラを使わないで下さい、などと記載されていますよね)

このように、テフロン加工はフッ素加工と同じものですし、金属の表面に特殊加工するものだからといってすべてのフライパンに使われているわけではないのです。そもそもフライパンというのは古代ローマ帝国の頃から使われていて現在に続く、まさに「調理器具界のキングカズ」です。それは冗談だとしても、フライパンというのは材質がいろいろあるのです。

  • アルミ
  • ステンレス
  • チタン
  • セラミック

この中で、テフロン加工=フッ素樹脂加工されているのはほぼアルミだけ。その理由はアルミのフライパンは熱伝導が良くて軽いし値段も安いのですが非常に「こびりつきやすい」のです。それをテフロンコーティングでカバーすればアルミのフライパンは非常に便利になるということです。

調理内容などで他の材質を使う人もいるとは思うのですが、中華鍋とかは強火にするから鉄が好まれる、などの理由があってのことです。

テフロンは毒ではない(ほぼ)

https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/f02_fluorocarbon_polymers.pdf

これは食品安全委員会なる内閣府直轄の組織がつくった文書。フッ素樹脂の毒性などについて書かれています。PTFEというテフロンの一種は360度に加熱すると有毒ガスが発生するとはありますが、それ以外に特に毒性は認められません。ただ、1960年にテフロンをデュポンが製造し始めて以来、製造工程にPFOAが使われていた時で1980年に妊娠した7人のうち2人に先天性の障がいをもった子供が生まれたという報告はありました。が、PFOAに対する取り組みがすでに行われたのは先のとおり。

決して事実をあたかも隠蔽し、家畜や人体に悪影響を起こしたままデュポンやケマーズなどのテフロン製造メーカーが現代にいたるまで事態を放置したわけではありません。先程も述べたスチュワードシッププログラムによってテフロンの製造工程中のPFOA使用は全廃されています。

そもそもフッ素樹脂は無味無臭、耐薬品性と耐高温、非粘着性、離型性など優れた特性をもつもの、毒であるなら医療系機関で使用などできません。

フッ素樹脂の恩恵に預かっていない人なんて日本にはほぼいないと思いますよ。医薬品ではありとあらゆる部分に「対薬品性」を活かした部品が使われていますから。

結局このページの管理人が言いたかったのは・・・

自分の推奨する無水鍋を売りたかった、ということでしょう。

もちろん、テフロンコーティングされたフライパンでどんな料理をしても安全ですし、栄養も残ってて、体が美味しいと感じる味がするのでご安心下さいね。ただ、空焚きするのはテフロンコーティング自体の耐熱温度を超えてしまっているので塗装がめくれてしまったりすることがあるので気をつけて下さい。鉄のフライパンのように予熱で高熱にしなくても焦げ付きなどが起きませんので、火をつけてすぐに調理したいものを放り込んでもらってOKです。

私がおすすめするのはステンレス多重構造の無水鍋です。

有害な物質を排出することはありませんし、
野菜や魚など素材の栄養を丸ごと摂れるため、病気に負けない強い体を作ることができます。

本物の調理器具で作った料理は、味が全然違います。

素材本来の味がして、味が濃く残ります。
体が美味しいと感じる味がするんです。
これは栄養がきちんと残っていて、テフロンやPFOAといった有害なものが混じっていない何よりの証拠。

 確かにステンレスを空焼きしても有毒物質は出ません。しかし強い体を作るとか栄養が丸ごと取れるとか味がぜんぜん違うとか、ましてや味が濃い、体が美味しいと感じる味がするというのが「有害なものが混じってない何よりの証拠」と言われても、フライパンと無水鍋を比べているだけのことでもう何がなんだか・・。

最後に「私が一番言いたかったこと」

人間というのは弱いもので、不安や恐れ、怒りというものはつい誰かに伝えたくなります。Facebookのシェアなんてそれの最たるもの。こんな記事ですら1万6000の人が友達に拡散してしまうくらいですから。

僕はこのテフロンフライパンの話を読んで「?」と思い調べました。それは僕が今までに学んだいろんなことと相反する内容だったから「?」と思えたのかもしれませんが、まずこういった「~したらシェア」だの「是非シェアしてくれ」といった話は鵜呑みにしないことを勧めたいと思います。

そういった話というのはまず間違いなく「ある思惑をもって書かれている文章だから」です。今回のケースではテフロンの毒性うんぬんよりも「自分にマージンが入る鍋を売りたい」という思惑によって書かれているようにしか思えませんでした。

こういうあることないこと事実と虚偽と決め付けとごちゃまぜにして人を「不安、恐怖、怒り」にして人を導くのはかなり腹立たしいことです。

ネットが普及したこの世の中、情報を得ることは非常に簡単になりました。拡散することもクリック一つでいとも簡単にできます。ただ、向こうからやってくる情報が「正しいのか、間違ってるのか、拡散するべきなのか止めるべきなのか」は各それぞれがきちんと自分で考えて行うべきなのでは、と思っています。

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