モバイル性と大画面という相反する要求に応えるchromebook ASUS Chromebook C423NA
2018年の年末は大きな買い物をしました。iPad Proの11インチ+Smart Keyboard Folio+Apple Pencil第2世代。
キーボードまで買うつもりなかったんですが気づいたら13万円くらいの買い物になっていました。でもさすがのApple、使い勝手はすごく良くて大満足。
動画を見たりアプリを使ったり触ってる時間はかなり長く、どこにでも持っていける利便性はあるんですが、残念ながら「物書き」には向いていません。
今年はもう少しブログを含め「書くこと」に注力したいなと思うのでもう一つデバイスを増やすことにしました。
選択肢はいろいろあったのですが、今回は「chromebook」にしようということに。検討したことから実際に到着してからの使用感などをまとめてみます。
chromebookとはそもそもどんなもの?
chromebookというのはGoogleが開発したオペレーションシステムの「Chrome OS」を搭載したノートパソコンのことをいいます。
Windowsパソコンは「Windows10」など、AppleのMacBookは「MacOS」を搭載したパソコンになります。それらのオペレーションシステムがアプリなどを動かしているわけです。
ざっくりですがchromebookの特徴をまとめておきます。
chromebookとは?
- Windowsなどに比べ動作が軽快で安定感が高いこと。起動は10秒以内で立ち上がるほど
- Gmailやカレンダー、Google MapなどのGoogleツールはもちろん、最近のchromebookはAndroidのアプリを使用することができる
- 値段がとても安い(3万円~5万円がメイン)
- メモリは2~4GBが主流、他のOSに比べ少ないメモリで動かすことができる
- OSとウェブブラウザ以外のデータはインターネット上のクラウドで保存できるためパソコン自体の容量は少なくて良い(多いのは16GB~32GB)
- 小型軽量で持ち運びしやすいモデルが多い(10インチ~12インチが主流)
つまり、安くて速くて安定感がありウイルスなどからのセキュリティも高いノートパソコンがchromebookです。
ただし、メリットとデメリットがあるので用途を間違えると「使えない」ノートパソコンになってしまいます。こんな人に向いている、向いていないをまとめてみます。
chromebookのメリット・デメリット
- Windowsのアプリケーション(EXCEL、Word、パワーポイント等)は動きません
- プリンターやスキャナーなど外部機器との接続がうまくいかない場合があります
- 積んでいるメモリが少ないので動画編集や多くのソフトを同時に動かすような「処理動作」は苦手です
- メールを書いたり動画や音楽を再生するようなライトな使い方が得意です
- 小さな画面の割にキーボードのピッチがしっかり広いので文字入力をしやすい機種が多いです
- コンパクトなサイズが多く持ち歩きに便利です
つまり、私のような「ブログやメールを書くのがメイン、YouTubeで動画を見たりAmazonプライムで映画を見るようなライトユーザー」にはとても魅力的なノートパソコンなのです。
そして軽快な分バッテリーの持ちが非常に良く、自宅から持ち出して使うのにも便利、モバイルバッテリーで充電ができたりもします。
日本ではあまり知られていませんが、アメリカやヨーロッパでは価格の安さや手軽に扱えることから学生やビジネスマンの利用がとても多いそうです。
使用目的から欲しいchromebookの機種を絞っていく
実はchromebookを買うのは3台目になります。
1台目はASUSのC200。11.6インチのノートタイプでした。2台めもASUS、 Chromebook Flip C101PA。これは記事に書いたことがあります。
ASUSのchromebook Flip C101PA購入レビュー。安くて軽快なモバイルパソコンを探している人には是非おすすめ
chromebook Flip C101PAはどこまでも持っていけるサイズ感が好感触最近ブロガーがやたらと使い始めたchromebook。ノートパソコンのサブ機として購入する人が多く、値段も安いし起動...
モバイルとしては機能十分なのですが、入力は快適とはいえませんでした。私の場合はお気に入りキーボードHHKBを繋いで使用したりもしていたのですが。
もう一つ気になったのが画面サイズ。10.1インチはモバイル性能としてはすごく良いのですが、長時間文章を書くには小さい。すみません、ここには私の「老眼」の影響もあるのです(笑)
今回私が新しいノートパソコンに求めるものはこんな感じです。
私が欲しかったchromebookとは
- 軽快さ、安定感などはこれまでのchromebookと同程度のスペック
- 家の中で使うのが大部分なのでモバイル性も大事だが画面の大きさを重視したい
- HHKBのような外付けキーボードは使わずchromebookのキーボードを使いたい
- 値段は5万円くらいまでで抑えたい(chromebookならほぼ収まります)
最近のchromebookは11.6インチのモニターに4GBのメモリーを搭載し、ストレージが32GBというものが増えてきています。
もう少し安くなるとメモリが2GB、容量が16GBになることで金額がもう少し安くなります。値段より性能を大事にしたいので、4GBメモリにストレージ32GBを第一条件に入れてみます。

おおよそのサイズですが、11.6インチというのは横25cmくらい、縦15cmくらいのものが多いです(対角のサイズが11.6インチなので縦横のサイズを指定するものではないのです)。
以前ならHDMIケーブルを使って外部モニターに出力したりするものが多かったのですが、最近の機種はUSB TypeCのポートを持つものが増えたので、そこから出力することもできます。

初めて買ったchromebookのASUS C200はメモリ2GBに16GBのストレージ、11.6インチのモニターにUSB3.0、2.0、HDMIポートだったので時代の流れを感じますね。
実際に条件を考えてから商品を探してみました。
他にもいくつか似たようなものは見たのですが、仕様というのは本当に似通っているものです。それがchromebookの良いところとも言えますね。
そんな中から「これにしよう」と決めたのが、2018年12月に発売されたASUSのchromebookです。
ASUS Chromebook C423を購入した理由
購入したのはASUS Chromebook C423です。このモデルはアメリカのAmazonでは安く発売されていますが仕様が違って、モニターの解像度が先程の日本エイサーのCB3-532-F14Nと同じ1366 x 768になっています。

USキーボードですしアフターフォローなども考えると私の場合は日本モデルを買うほうがいいだろうと判断しました。
日本モデルは日本語キーボードで画面解像度は1920×1080ドットのフルHDの非光沢になります。
日本モデルのスペックで紹介してみましょう。
製品名 ASUS Chromebook C423NA |
OS Chrome OS |
CPU名 インテルR CeleronR プロセッサー N3350 |
動作周波数 1.10GHz(インテルR バースト・テクノロジー対応:最大2.40GHz) |
キャッシュメモリ 2MB |
メインメモリ 標準 ※2 4GB |
仕様 LPDDR4-2400 |
液晶ディスプレイ 14.0型ワイドTFTカラー液晶ノングレア |
解像度 1,920×1,080ドット(フルHD) |
タッチパネル 非搭載 |
グラフィックス機能 インテルR HD グラフィックス 500(CPU内蔵) |
外部ディスプレイ出力 ※3 最大3,840×2,160ドット |
記憶装置 eMMC 32GB |
サウンド機能 スピーカー ステレオスピーカー内蔵(2W×2) |
マイク アレイマイク内蔵 |
Webカメラ 92万画素Webカメラ内蔵 |
通信機能 無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac |
BluetoothR機能 BluetoothR 4.0 |
入力機能 キーボード 78キー日本語キーボード |
ポインティングデバイス マルチタッチ・タッチパッド |
外部ディスプレイ出力 最大3,840×2,160ドット |
USBポート USB3.1(Type-C)×2 、USB3.0×2 |
カードリーダー microSDXC、microSDHC、microSDメモリーカード |
オーディオ ※7 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
電源 ACアダプターまたはリチウムポリマーバッテリー(2セル) |
バッテリー駆動時間 約10時間 |
バッテリー充電時間 約3.8時間 |
サイズ33cm×23cm×1.6cm |
重さ 約1.25kg |
コピー用紙に多いA4サイズが29.7cm×21cmなので、33cm×23cmというのは「A4サイズより一回り大きい」程度です。A4とB4のちょうどあいだぐらいになります。
これで14インチのモニターなのはありがたい!
通勤用に購入したトートバッグにも、トートバッグの中に入れているバッグインバッグにもちょうど入るサイズです(縦向き)
その他、要求するスペックの「4GBのメモリ、32GBのストレージ」もクリアしていますし、重さの1.2kgも合格点。バッテリーが10時間も持つなら気兼ねなく使えます(TypeCのケーブルとモバイルバッテリーはいつも持ち歩いているので)。
ということでASUS 公式オンラインストアから購入しました。
値段的にはギリギリ5万円までに収まる程度ですが、11.6インチサイズで3万円台半ばなのを考えると良い値段設定なのではないかと思います。
さて、到着したので実際の商品を使ってみてのレビューです。
ASUS Chromebook C423NA使用感レビュー
開封からログイン、サイズ感など
さて、開封しながらいろいろ調べてみます。
いつ買ってもchromebookは包装にお金を掛けません。とあるリンゴマークのブランドとは大違いです。
そそくさと封を破り箱を開けるといらっしゃいました、chromebook。この瞬間はいつも本当にワクワクします。
サイズは33cm×23cm×1.6cmということで、A4サイズの紙よりも一回り大きいくらい。A4のコピー用紙を載せてみたのですがわかりにくいので赤色で四隅を着色してみました。これなら大きさがわかりやすいと思います!
また見にくいことを(すみません)。でもこれを見ると「A4サイズより一回り大きいくらい」というのがよくわかっていただけるかと思います。そういえば以前購入したASUSのchromebook Flip C101PAはA4の紙の上に載せていましたっけ。
ASUSのchromebook Flip C101PA購入レビュー。安くて軽快なモバイルパソコンを探している人には是非おすすめ
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裏面を覗いてみます。
ノートパソコンというのは「筆記型電脳」というのですね、知りませんでした。
電波法に基づく技術基準適合証明と電気通信事業法に基づく技術基準適合認定(いわゆる技適)は当然ながら認証を受けています。
技適マークがない場合、無線LAN、Bluetoothは本来利用禁止になるので外国製品を買う場合などは注意が必要です。
両側面にはUSB-CとUSB3.0が2つづつあります。片側にはマイクロSDが入るポートとイヤホンジャックがあります。本体の記憶容量が32GBと決して多くはないので、データを一旦保存できるようなSDカードは嬉しいです。
充電はTypeCを使います。でもこれケーブルが少し太いからあんまり好きじゃないんだよなぁ。
さて、開いてみましょう。ヒンジは少し固め、使っているうちに柔らかくなるのでしょう。
キーボードは本当に広くて打ちやすい。愛用のHHKBとも違和感がないくらいのサイズ。
しばらく打ってみましたが、思ったよりもキーが深い。キーピッチは18mmありHHKB(19.05mm)と違和感がないです。
トラックパッドの大きさは73mm×105mm、およそはがきの半分の大きさで十分なサイズです。軽いタッチで反応しますしこれは良いですね。C101PAはパカパカして使いにくかったので違いが嬉しい。
さてさて、とりあえずGoogleアカウントでログインしてみます。初期設定も日本語キーボードと日本語を選ぶだけ、現在WindowsのGoogle Chromeでログインしているアカウントを使ったので、お気に入りなどはそのまま同期されます。
つまり、そのまま今すぐブログやメールを書いたりすることができます。Androidアプリも使えるものがあるので、本当に違和感なく使えるのが良いです。
せっかくなので画面の比較など。
アマゾンプライムで動画を同じタイミングで流してみました。左がchromebookC423、右がiPad Proの2018年モデル、11インチ。
さすがiPad ProはRetinaディスプレイ、色も描画も滑らか。それに特化してるので美しいのは当然です。それに比べるとC423は粗さがちょっと目立つのと、赤みがちょっと強い。
「弱虫ペダル」の総北高校、石道の蛇こと金城真護。ラブヒメ歌うシーンにすればよかった(笑)
C423NAは米国Amazonで200ドル台で販売されていますが仕様が異なります。海外モデルはHD(解像度1366×768)に対し日本モデルはフルHD(解像度1920×1080ドット)になります。
テレビのフルハイビジョンと同じ解像度になりますので、動画などを見たりするにもやはりフルHDが欲しくなるのでは、と。日本語入力で多用しがちなリターンキーのサイズなどもUSキーボードは異なりますのでご注意下さい。
実際に入力をしてみる
さて、いったん保存してChromebookを立ち上げてみました。
起動は本当にスムーズ、軽量サクサク感がすごい。Chromeを立ち上げてワードプレスにログイン、保存していた記事を起こします。
こうして書いているとHHKBよりもキーが広く指が広がっている感じがします。慣れるのに少し時間がかかりそうな。もともとChromebookは使っていたのでこの「素朴なキー配置」には慣れているのですぐ使えるようになりそう。
価格的にも安いアメリカのAmazonでの購入なども考えたのですが、この日本語キーボードがやはり自分には慣れているし画面はやはりフルHDの画面がいい、値段的にはすこし高くなってしまったけど使っているとやはり満足ですね。先程実験したような動画の見比べなどをすると差が歴然としているし。
以前から日本語入力は「Google日本語入力」をずっと愛用していたし、iPhone7にもGoogle日本語と同じエンジンのGboardを使っているのですがやはり使いやすい。以前に比べたらましなもののMicrosoftのIMEだけはもう少し日本語を勉強してほしいところ。
うん、だんだんキーに慣れてきた。これはストレスなく使いこなせそうです。
ワイド画面と広いキーボード、余裕のスペック
実際に使い始めると「違和感のなさ」が実に心地よいChromebook。
ブラウザはChromeをずっと使ってきたし、Chromebookも3台目、前回でちょっと辛かった画面の小ささとキーボードの手狭感がなくなったらこれは実にサクサクして小気味よく動く。若干赤みが強いと思った画面も文字を打ったり画像を挟んだりするくらいの用事ならまったく気にならない。
Windowsのパソコンなら立ち上げている間の待ち時間があったり、重量級OSならではのもっさり感と付き合い続けなければいけないのがやはりないというのはやはり楽ですね。持ち歩いてブログを書いたり「書きもの」専用にしようと思っていたので必要十分、いや十分すぎる感じがします。
1キロちょっとと少し重量はあるものの持ち歩くには十分だし、タッチパッドも使い慣れればマウスを使うこともないでしょう。
さて、もうしばらく使ってみて追記などしていきたいと思います。興味がある方はぜひ!
Amazonなどでは販売していません。ASUSのオンラインショップからのみ購入できます。
そしてこのchromebookをトレイボーに載せてリラックチェアでくつろぎながらブログを書いてます~
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