入力する楽しさが存分に味わえるHappy Hacking Keyboardをワイヤレスで楽しむ
このブログは趣味と実益を兼ねているのですが(レビュー記事なども書いているので)、書くことへのこだわりというのは結構持っている自覚があります。
それはモニターの大きさであったりデスクの大きさであったり。仕事環境も大事なのです。
そして友達に言うと「それはちょっとやりすぎだ」と言われることもあるのがキーボード。今この文章を書いているキーボードはPFUというメーカーの製品でHHKB(ハッピーハッキングキーボード)というものです。お値段は3万円ほど。

このキーボードとトラックボールマウスはブログを書くのに必要不可欠なんですよ。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。【東京大学 名誉教授 和田英一】
そう、私にとってキーボードは乗馬においての「鞍」と同じ。馬は交換出来ても鞍は交換できません。デスクトップであってもノートパソコンであっても今流行りのMacbookであろうがchromebookであってもキーボードはお気に入りを使いたいのです。
キーボードはライティングにとって最も重要なツール
このキーボードは静電容量無接点方式というものを採用していて、キーを押したときに起きる電圧の変化が「スイッチを押した」と認識し入力が行われます。そのためキーボードを内部のスイッチに押し下げる必要がなくタッチがなめらかであり、指の疲労度が全く違います。
休みの日などは朝から夜中まで食事以外はキーボードをひたすら叩くような事もありますが、指の疲労というのはほとんどありません。そして私が使っているのは静音モデルといってキーを叩く音が小さくしてあります。いくら夜中にブログを書いても家族からは苦情がきたことがありません。このキーボードは Professional JP Type-Sといいます。
記事が見つかりませんでした。
しかしこれの困ったことは持ち運びのしにくさ。キーボード自体はA4サイズの紙のおよそ半分程度と小さいのですが、USBケーブルで繋がなくてはいけないので取り回しが面倒なのです。使い終わったらまたケーブルを抜いてまた元のパソコンに。
Bluetoothキーボードという選択肢
モバイルパソコンとして使い勝手の良いChromebookを愛用していたのですが、これでブログを書こうとするとキーボードのタイプのしにくさにイライラし、わざわざケーブルを外して付け替える手間がかかるのです。
価格を重視することが多いchromebookはキーボードにあまりお金を掛けていないのか、入力するときの違和感がちょっとありました。
そこで、写真のようにchromebookの画面を見ながらHHKBのキーボードを使って入力することはできるのですが、ケーブルを接続すると途端にややこしくなる・・・。
キーボードが無線接続できれば取り回しも楽になるし、簡単に持ち運びできるのでは、と考えました。
- HHKBのキーボードは使い勝手がすごく良く、いつでもどこでも使いたい
- モバイルパソコンにも使いたいがケーブルでつなぐのが面倒だ
- キーボードを持ち歩けば文章入力をすることが出来る場所がかなり増える
- BluetoothのキーボードにすればiPhoneやタブレットなどにも接続できる
- Bluetooth接続のHHKBを買えばすべて解決できるんじゃないか?
ということでPFUさんのホームページからBluetooth接続タイプのキーボードを探し始めたのでした。そこで見つけたのがBTモデルです。
Happy Hacking Keyboard Professional BTとは
PFUのキーボードには英語配列と日本語配列があります。私が今使っているのはHHKB Professional JP Type-S 白(PD-KB620W)という日本語配列のもの。
日本語配列だと右下にカーソルキー(矢印キー)がつくのですが、私は結構これを多様するので日本語配列を選んでいます。Bluetoothモデル(以下BT)を選ぶときもこちらを選びたい。
そして選んだのがこちら。Happy Hacking Keyboard Professional BTのPD-KB620Bです。
(最初白いほうを選んだのですがAmazonにキャンセルを入れて墨に変えました)
スペックも載せておきます。
押下圧の45gというのは中くらいのレベルになります。PFUとよく比較されるRealforceのキーボードの軽いもので30g、重いもので55g、普通のもので45gになっています。
Realforceには変荷重モデルというのがあって、力の入れやすいキーは重く、小指に向かってだんだんと力が入れにくいので軽くなるものがあります。
しっかりした打鍵感が欲しい方は45g、高速で大量にタイプする方には30gが良いと聞いたことがありますが、今の所BTモデルが無いはずなので今回もパスさせてもらいました。
HHKBは販売経路がしっかりしているので、Amazonで買っても楽天で買ってもヤフーで買っても同じ値段の設定です。私にはAmazonのシステムが一番しっくり来るので(買い慣れてる)Amazonから購入することにしました。

先ほどキーボードはカウボーイにとって鞍だ、という話を載せました。私にとって思考を文字として表現するためのツールとしてキーボードは必要不可欠のものです。
思考が腕を通って指を動かし、キーボードを叩くことで文字になるのです。ところがライティングに集中していると「指が思考しキーボードを叩き、それを読んで脳が判断する」ようになるときもあります。
以前使っていたキーボードは音が大きく家族に迷惑を掛けることもありましたし、1時間も書き続けると肩こりがひどかったのですがHHKBに変えてから本当に集中してライティングできるようになりました。
キーボードは文字を書く人に是非こだわって欲しいアイテムだと思います。
Happy Hacking Keyboard Professional BT商品レビュー
到着したのでレビューです。
黒というより墨、和を感じる色
色は黒ではなく「墨」です。漆黒ではなくて和を感じさせるような黒。和に関係する仕事をしている私からすればこれは「青みのある墨」ですね。Type-Sで白色を購入したのですが若干汚れるので今回は墨を選びました。
重さは電池(単三電池2個)を入れると600g弱ということろ、持ち運ぶには正直ギリです。もちろんこのままで持ち運ぶとキーが取れてしまったり誤押する可能性があるので、メーカーの専用バッグを購入しました。
Amazonや楽天などネット通販ならどこでも購入可能です。
このバッグにキーボードと8インチのタブレットなら十分入ります。自宅で探したらKindle Fireタブレットの8インチが出てきたので入れてみましたがピッタリ。手前の小さいポケットにマウスなども入れられるので、これ一つでブログくらいなら十分書けそうです。
ペアリングも非常にスムーズにできた
もともと墨の色に黒い字にしてあるのがなんともプロっぽくて素敵。
キーボード側面にはUSBの差込口もありますが、これは通電用なので有線接続してキーボードを使うことができません。あくまでもBluetoothでの接続になるので注意。
ペアリング(機器同士の接続)は非常に簡単。キーボードの電源を入れてから相手側のBluetooth設定画面を立ち上げるとHHKBを選択するだけ。この1キーボードで4台のデバイスを認識できるようなので、切り替えるときは【Fnキー+Q】で再度ペアリングモードにするだけ。
ちなみに、私が今持っているiPhone7、chromebook、Windowsノートパソコン、10インチタブレット、Kindle Fireタブレット、iPad Pro2018年モデルはどれもきちんと接続することができました。
さて、いよいよペアリングできたので使用してみることにします。
HHKB Professional BTの音はType-Sよりも高く、キーは少し軽い気がする
キーのピッチは同じですがキーを押し込む深さ(ピッチ)がBTは4mm、Type-Sは3.8mmと若干の違いがあります。これを知ってるからかもしれませんがBTのほうがちょっと奥まで入るような(個人の感想です)。
音がType-Sに比べるとカサカサと音が高い気がします。仕様等を見てると同じはずなのですが押し下げる重さ(押下圧)はBTモデルのほうが軽いような気がします。タイプ音が軽いからというのもあるかもしれません。こういう部分って人間は左右されるところがありますので。
Controlキーなどの場所が従来よく見かけるキーボードと違うので最初は面食らうかもしれませんが、使ってるとすぐに慣れます。休日は10時間以上キーボードを触ってる日もありますが疲れにくいのは本当にHHKBのおかげ。値段はそれなりにしますが、キー自体にスイッチになる接点がなく摩耗が起こらないことから3000万回以上の打鍵ができると思えばコストパフォーマンスは良いと思います。
ストレスなく文章を書ける環境を作りたかった
新幹線に乗っている時間、喫茶店で珈琲を飲んでいる時間、会社での昼休みやちょっとした休憩時間などの「スキマ時間」があるのですが、ついついスマホをいじってTwitterなどのSNSを見て時間を過ごしてしまうことが多いです。そういう時間を活かして文章を書くというのは本当は大事なのですがちょっとおろそかになっています。そういう時間をこういうキーボードで埋めていけたら良いですね。
HHKBにはたくさんのラインナップがあります。私は前回から日本語配列モデルを購入しているのですが、もちろん英語配列モデルもあります。自分にあったモデルが手に入ると良いですね。
HHKBは楽天、Amazon、ヤフーショッピングで直接メーカー(PFUダイレクトショップ)から購入することができます。