野洲市の御池と妙光寺山の出世不動明王まで自転車散策の旅

マウンテンバイクのセミスリックタイヤの限界を感じた自転車散歩

日曜日。午前中にテニスと散髪を終えた私は昼ごはんを食べ終わったらふと考える。

「このまま家でダラダラするのか、自転車でふらりと散歩でも行こうか」

昨日到着したパソコンにもう少し手を加えたいところもあるけど、それは夜でもできるし外はいい天気で自転車に乗ると気持ちよさそう。

荷物も少ないのでリアキャリアを外して身軽にして家を出た。

マウンテンバイクに買い替えてから舗装道路以外の道を走るのが実に楽しい。少し走ると三上山という山があり、その周りには未舗装の道や山道がたくさんあるという。

そこをウロウロしながら秋の山でも味わおうかと。今日はそんな話。

自宅から北にあがっていくと野洲川という一級河川に出る。昔は大氾濫することもあったらしいのだが、とある元総理大臣のおかげで頑丈な堤防ができ、その上が道になっているので走ることができる。

途中で川沿いの未舗装の道を走りガタガタと揺られているとなんだかワクワクする。パンクというリスクが非常に少ないタイヤっていいなと思う。

野洲川を走り国道8号線にでると御上神社(みかみじんじゃ)という大きな神社の横を通るのでおトイレ拝借。

今日はちょうど七五三をやっていたようでかわいい着物を着せてもらった女の子がたくさん。なんだかほっこり。さて、もう少しで御池(おいけ)。

どうやらこの池は農業用に作られた溜池らしいのだが、この池ができるときには水争いなどいろいろあったらしい。

野洲市のとあるあたりには水争いの結果「あの集落から嫁をもらうな」とかいろいろあったとかなかったとか。生活にも農業にも水は大事ですからいろいろあったのでしょう。

とりあえず御池に到着したものの、とりあえず直進しましょう。未舗装の山をグイグイとのぼると出世不動尊に到着。

当然ながら自転車で入るわけには行かないのでお不動さんの手前で自転車を降りて徒歩。こんなところにこんなお不動さんがあるのは知らなかった。

入り口では狛犬がお出迎えわんわん。

お不動産ということで滝があっていかにも修行ができそうな感じだった。おごそかすぎて滝にはもちろん入れない。

そういえば昔とある縁で清水寺の音羽の滝で滝行することができた。行ったことがある人はわかると思うのだが上から落ちる水はチョロチョロとそれほど水流は強くないのだが、あの下に入ると結構びっくりするほどの水圧がある。入る前に清めのお祓いをしてもらってから入るのだが、それをせずに素人が入ると軽くすっとばされる、なんて聞いて震えながら入った覚えが。

話のついでにあの音羽の3本の滝。滝に向かって左から「学業成就」「恋愛成就」「延命長寿」にご利益があるとかまことしやかに言われてますけど、とってもあと付けなので気にしないように。さらについでにいうと滝の水はもちろん同じところから出てきて3本に分かれるのだからどれを飲んでも一緒。柄杓はちゃんと紫外線殺菌までされているのでご安心を。

話がそれた。

どうやらここでは大きな石に仏が掘ってある「不動明王磨崖仏」が最大の見どころだったらしいのに、それを見ないで降りてきてしまった。先達はあらまほしき事なり(徒然草)。

参拝っぽいことを終えて山を降りてきた。今度は御池にて休憩。

もう1ヶ月したらものすごく紅葉がきれいだったのだろう。家から近いしもう一度行ってみよう。ミラーレス持って。

池の水は碧々としていて深さもありそう。いるのかいないのかわからないのだがルアーフィッシングをしている人がいた。バスでも放流したバカがいるのだろうか。

大正14年に赤星鉄馬が芦ノ湖に放流したブラックバスはいつの間にか全国の湖や池に無断放流された。赤星鉄馬はもともと「大型に育ち日本人でも美味しく食べられる」食用の魚としてブラックバスを芦ノ湖に放流したとされる(もともと赤星鉄馬はバス放流のおっさんではなく実業家である。詳細は各自調べてほしい)が、あれだけの繁殖力までは予想していなかったと思う。

おかげでこんな山奥の池にまでバスがいるとかもう。もともときっと昔ながらの魚やテナガエビ、カエルなどがいたのがすっかり食われてしまうのだぞ。

話がそれた(2回め)。今日の散歩で気づいた事がある。自転車のタイヤだ。

いわゆる「セミスリック」のタイヤがもともとついていたのでそのまま走ってきたのだが、山道ではグリップが悲しいほど効かない(予想通り)。

上り坂はなんとか走れたが下り坂ではへっぴり腰でブレーキかけっぱなしで恐る恐る山を降りてきた。よくあるユーチューブでさっそうとダウンヒルをするように動画を撮ろうと録画してきたのだが、アリと競争できるようなスピードで降りてきた躍動感は伝えるに忍びないのでさっき動画を消した。

という言い訳からちょっと目をそらしてもらってイメージだけこっちに置き換えていただきたい。

はぁはぁ、やっぱりダウンヒル最高(自分がやった感)。

これだったらあんな動画のようなダウンヒルができたに違いない、というかできた。タイヤのせいだタイヤのせいだ・・・。

そんな恨み言を考えながら自宅まで帰ってきた。帰りはちょっと寄り道したりしたので距離にしたら15キロメートルほど。ちょうど良い散歩。

でも行くときに山の写真を撮っておいたのをみたらとっても大冒険をしたような感じ。この中央の山の麓で遊んできたのだから。

追伸 タイヤ買いました!!

記事が見つかりませんでした。