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寺川奈津美さん「晴れますように」を読みました

たった数分の気象予報、その裏にある予報への強い思い

寺川奈津美さんを知ってますか?気象予報士で気象キャスターです。今はフジテレビの「直撃LIVEグッディ!」の天気予報の時間に出ていらっしゃいます。「ズームしてお伝えします」のポーズがチャーミングで仕事中はフジテレビにチャンネルを固定していつも気象予報の時間を楽しみにしていたりします。

見始めた頃は寺川さん綺麗だなーくらいの感覚だったんですが、よくニュース番組にチラッと出てくる「お天気お姉さん」との違いに気が付きます。天気予報に対する考え方が「天気を伝える」だけじゃないな、と。でちょっと調べてみると・・・

・慶應義塾大学理工学部応用化学科卒業
・一般企業に就職後、一般企業からキャスターへ
・気象予報士の資格取得

いわゆるリケジョがキャスターになり気象予報士、ということはガチじゃないか。そんなにリケジョっぽいツンツンした感じもなく妙な裏切られた感。それが僕と寺川奈津美さんの本当の出会いでした(いや出会ってないから)

本(エッセイ)を書かれていたのもつい最近知ったばかりで、仕事が落ち着いたら読もうと思いAmazonに注文、到着したのが今日の14時過ぎだったというわけです。エッセイってその人の「ひととなり」がものすごくわかって楽しい。今ではツイートを見ることもあって「たった数分しか見れないお天気キャスター」以外の部分も見ることが出来るようになったのですが、この本を読んでますます寺川さんの魅力が伝わりました。

「はれますように」の刺さったところ

逆に言えば、僕がいままで寺川奈津美さんに抱いていたイメージを完全にひっくり返されるような一冊になりました。にこやかに天気予報を伝えているイメージの裏で、今まで経験してきた苦労した時代や悩んでいた時期、天気予報に対する真剣さ(これが正直一番びっくりしています)、しかしそれらをさておき気象予報士に5回も不合格、6回目でやっと合格したという「思いと熱意」がすごい。

でも、それらもまっすぐストレートに「気象予報士になる」となったわけではなく、いろんな迷いとかに流されながら自分で選んでこられた道。

ふと「気象予報士」という欄に目が止まりました(中略)その時の私、とにかく自分に自信がほしかったのです。難問といわれる資格を取れば、「頑張った証」をもらえる気がしました。ダメダメな自分に終止符を打ちたかった。(50ページ)

そしていろいろな経験をしながら気象予報士に合格、キャスターの道に。しかしそれもきれいに舗装された道ではなく、鳥取での大雪に対して十分な呼びかけが出来なかったことなどで「気象キャスター」になる思いを強くされます。

コンピューターで気圧の変化などは解析することができるのですが、結局天気予報というのは気象予報士の経験がものをいうそうです。ベテラン予報士の解説と新人さんの解説ではやはりヨミの深さなどがぜんぜん違うとのお話。「天気予報なんてコンピューターがやってて予報士さんがコメントしてるだけ」とか思ってた私は・・・

何のために気象予報士の資格を持っているんだ。情けなさや悔しさでいっぱいになっていました。と同時に、ふと「あ、これだ」と思いました。気象予報キャスターとして次こそは必ず役に立ってみせる。進むべき道がはっきりと見えた瞬間でした。(111ページ)

ちょっと恥ずかしい。気象予報士さんってすごいのですね(だって難易度もメチャクチャ高いんですよね合格するのに)

天気予報であり防災行動に結びつく訴え

気象予報士の仕事っていうのは「明日が晴れなのか雨なのか」を教えることではなくて、「防災行動に結びつく訴え」が大事なのだそうです。これは関西では有名な気象予報士の片平敦さんもおっしゃってましたね。こういう思いが天気予報に対する真剣さとして現れているというのがこの本をよむことですごく理解できるんですよ。

気象予報士なので●●雲が好きとは言えない話とか地方に訪れた時の人との出会いなど、寺川奈津美さんならではのエピソードも満載のエッセイ。僕はてっきり順風満帆なお天気お姉さんだとばかり思っていましたが、見方がガラッと変わりました。

いつもは寺川奈津美さん(なっちゃん)をウットリ眺めていたんですが、来週からは天気予報もちゃんと見るようにします!で、できれば滋賀県にも来てほしいです。琵琶湖があるせいか、風向きや天気、雪の降り方などが面白いんですよ。「北雪、南雪」の話なんて是非してみたいですね。

 

興味の湧いた方は是非!気象予報士を目指す方にも是非オススメしたい一冊です。

そしてなんと・・・Twitterでお返事を頂きました。

そう、今は梅雨の真っ最中で2-3日後には台風がやってきます。気象予報士さんの腕の見せどころ。これからも天気予報見ようと思います!なっちゃんありがとう!