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あれこれやそれこれ

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バイトルNEXTのCM、「社員になる?すごい!」の違和感

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年末に向けてのバイトCMが活発になってきました

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年末の繁忙期を見越してのことでしょう、アルバイト関連のコマーシャルが増えてきましたね。それぞれ顔の売れたタレントさんなどをコマーシャルに使って必死です。

都会での時給はうなぎのぼりで、アルバイトスタッフの不足が見て取れます。これは株式会社リクルートジョブスがまとめた「三大都市圏での平均時給の推移」をまとめたグラフです。

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http://www.recruitjobs.co.jp/info/pdf/pr201609161311.pdf

2014年ごろと比べても15年はどんどん時給が上昇し、950円台から限りなく1000円に近づいています。例年のグラフを見てもらえばわかりますが、毎年12月というのはどの年も大きく上昇し、まさに「圧倒的人不足」になる月だというのがわかります。

特にお歳暮などで物流も混み合いますし、忘年会だボーナス商戦だとお金も人も動く時期ですから。

 

目に止まったバイトルネクストのCM

LINEバイトなどのコマーシャルもよく見かけるなと思いつつテレビをみていると、1つのコマーシャルが目に止まります。

どうやらAKBの子がアルバイトスタッフの役として登場し、その子が正社員を目指すためにアルバイトをやめる、というストーリーのよう。

youtu.be

HPよりセリフを抜き出してみました。

松井さん:ぱるる、次に進むって何に決めたの?
島崎さん:それは… 社員になる!
指原さん:えっ、社員になるんだ!?
渡辺さん:すごーい!
宮脇さん:社員かー!
松井さん:がんばれ!
島崎さん:私はネクストステージへ

メンバー全員:社員なら!バイトルNEXT!

ひっかかる、これはちょっとひっかかる。

CMのコンセプトは?

 バイトルからちょっと調べてみると・・・

本CMは、AKB48グループメンバーがカフェスタッフを演じた「バイトル」のCM「(バイト)卒業前」篇の続編にあたるシリーズです。「(バイト)卒業前」篇で、アルバイトからの卒業を宣言したアルバイト役の島崎遥香さん(AKB48)が、次に進む“NEXTステージ”として「社員になる!」ことを晴れやかな笑顔で発表し、同僚役の指原莉乃さん(HKT48)、渡辺麻友さん(AKB48)、松井珠理奈さん(SKE48)、宮脇咲良さん(HKT48/AKB48)らから応援され、祝福を受けるというストーリーになっています。

 「バイトルNEXT」は、求職者がアルバイトで得た経験を活かして「次に進む」事を応援するお仕事情報サイトです。当社では、「バイトル」のCM「(バイト)卒業前」篇における「この経験が夢につながる」、本CMにおける「NEXTステージへ」という2つのコンセプトに、アルバイトで得た経験がかけがえのないものであること、その経験が新たな夢につながるステップになることというメッセージを込めました。

バイトルNEXT新CM「NEXTステージ」篇 完成!|バイトル

アルバイトで得た経験を活かして次に進む(正社員に進む)はわかる。でも正社員になるというのはすごいのかな。アルバイトはすごくなくて正社員はすごいのかな。ここ、アルバイト誌を作っている会社が間違えるというのはとんでもないことだと思ったりします。

アルバイト、パート、正社員?

アルバイトやパート(今では厳密に違いがない)と正社員の違いは、正社員よりもアルバイトのほうが働く日数、時間が少ないという部分です。アルバイトとパートの違いは「学生など本業を持っている人が働くもの=アルバイト、主婦などが空いている時間を労働に当てるもの=パート」と区別しているところもありますね

 パートタイム労働法におけるアルバイト、パートの対象というのはこのとおり。

パートタイム労働法(「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」)の対象である「短時間労働者(パートタイム労働者)」は、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」とされています。

例えば、「パートタイマー」「アルバイト」「嘱託」「契約社員」「臨時社員」「準社員」など、呼び方は異なっても、この条件に当てはまる労働者であれば、「パートタイム労働者」としてパートタイム労働法の対象となります。

パートタイム労働者とは|厚生労働省

アルバイトやパートで働く人というのはどういう人達でしょうか。たとえば

  • 本業が大学生なので、授業の隙間時間にアルバイトをする
  • 子育て真っ最中の主婦なのでフルタイムでは働けないけど、午前中の3時間だけ義母が預かってくれると言うのでパートで働いている
  • 冬だけ営業するペンションを経営しているので、夏だけアルバイトをしている
  • 年末年始の稼ぎ時にお金が欲しいので宅配便の分別バイトを頑張った

このように自分のライフスタイルに合わせて働く形態の1つであり、働くということに関して大きな違いではないと考えるわけです。

先程のパートタイム労働者にも社員と同じ権利が与えられます。有給も出ますし正社員の3/4以上の労働時間があれば社会保険にも加入させなくてはならない、です。たとえばアルバイトをしている学生は103万円を越えると扶養から外れますし、130万円を越えると自分で国民健康保険に入らなくてはいけなくなります。130万円までであれば勤労学生控除で所得税と住民税が控除になりますね。

このように、アルバイトもパートも正社員も「働くことに対する区分」であるだけで、正社員を目指すからって「すごーい」とか「頑張って」とかいうのは考え方が全然違うと思うんです。

タイトルで僕が「正社員はアルバイトの上位種ではない」というのはこの部分です。

経験が夢につながる、のは応援したい

僕も学生の頃はアルバイトをしていたし、その頃に礼儀やマナー、接客などを教えてもらったことは就職したときにとても役立ちました。その頃に出会った沢山の人から聞いたことも自分の人生の中で間違いなくプラスになっています。

アルバイトやパートでの経験を活かして正社員で活躍したい、それを応援するのであればすごく良いことだと思います。派遣でいえば紹介予定派遣などもありますし、経験がより安定した生活を生むのであればそれはそれで良いでしょう。

でもそれはあくまでも「その人にとっての夢」であり、アルバイトやパートは夢をかなえるための踏み台ではありませんので。バイトルネクストさん、もう少しここは考えてほしいと思う部分です。